2019年、神戸市の激辛カレーの教員同士のいじめ報道が話題になりました。今後教員になる予定の方は、報道を見て「教員いじめにあったらどうしよう」と不安に思っているかもしれません。
7年間公立中学校教諭として働いた中で、私が見たり聞いたりしたことを伝えたいと思います。中学校でしか勤務したことないので他の校種はわかりませんので、とりあえず中学校のお話をしたいと思います。
セクハラ、複数対個人のいじめ、暴力行為、私物の破損は、ほとんどない
神戸市の教員いじめのように、複数が1人をいじめる行為は見聞きしたことはありません。
また、私物を壊す、暴力行為についても、見聞きしたことはありません。セクハラについても、見聞きしたことはありません。
そのため、、神戸市の教員いじめ事件はは現場の教員もショックを受ける出来事でした。
ちょっとした嫌がらせはごく稀にありましたが、よくある話ではなかったです。
例えば、自分たちの勤務校でも、ある教員の靴箱に悪口を書かれた紙が入っていたという事件がありました。事件について校内の先輩教員と私で話したのですが、2人の感想は「こんなことあるんだと驚いたし、ちょっと引いたよね」でした。陰湿ないじめは、ほとんどないです。
しかし、パワハラは日常茶飯事
いじめはあまりなくても、パワハラは日常茶飯事でした。
先輩教員や管理職が若手教員などに対して、必要以上に厳しいプレッシャーをかけることはよくありました。
自分も経験しましたし、ツイッターでもよく聞く話です。近所のカフェで隣のテーブルの教員らしき若い男女が、勤務校で受けているパワハラの話をしているところを見たこともあります。
具体的には…
・授業や生徒指導、学級経営について、とにかく詰められる。「あなたはどうするの?」「なぜそうするの?意図は?」など。
・「若いんだから(独身なんだから)、朝早く来い。(勤務時間前)」と言われる。
・先輩より早く帰ろうとすると(勤務時間後)、「なんで早く帰るんだ」とか「熱意が足りない」とか言われる。
・「1年目は仮採用の立場だ。何かあればクビだ。」と頻繁に言われる。
・職員室で事務仕事をしていると、「部活へ行け」と言われる。
・生徒の前で、叱責される。
・「部活用に大きい車を自腹で購入しろ」と言われる。
など
パワハラから自分を守る方法についての記事はこちら▽

多くの女性ベテラン教諭は「菩薩」「女神」「母」。「女帝」はいなかった。
神戸市の教員いじめ事件では、「女帝」のようなベテラン女性教諭がいじめ主犯格だったと報道されました。
しかしながら、実際に私が現場で関わったベテラン女性教諭の多くは、「菩薩」「女神」「母」でした。ありがたいことに、「女帝」には会ったことなかったです。私は「お局」という言葉を、この報道があるまで知らなかったくらいです。
中学校でしか勤務したことないので、他の校種は事情が異なるかもしれません。
中学校は、教科担任制で「多くの先生で子どもを見る」という特性があります。そのため、男性の先生が厳しく叱り、女性の先生が優しくなだめることが多かったです。だから中学校のベテラン女性教諭は、「菩薩」「女神」「母」が多いのかなと思います。
多くの先輩教員は優しいし、教員は頻繁に異動するので大丈夫。
神戸市の教員いじめの事件は衝撃的でしたが、実際の教育現場は優しい先生が多いです。さらに、運悪く職員室の雰囲気の悪い学校に配属されてしまった場合でも、数年で異動できるので大丈夫です。自治体にもよりますが、私の自治体では3年以上在籍すれば来年度から次の学校へ異動する希望を出せました。(別の方のブログでも同じことが書いてありました。)
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