私は、7年間公立中学校教諭として2つの学校で勤務しました。そのときの経験をもとに伝えます。
慎重に回答すべき質問は何?
保護者から聞かれたときに、慎重に回答すべき質問の一例を紹介します。
慎重に回答すべき質問の一例
・テストや成績関係
・クラス分けについて
・進路全般
など
具体的には、どんな感じで聞かれるの?
☆テストや成績関係
・「定期テストを欠席した場合、成績はどうなるのか?」定期テストの当日の朝に、体調不良の電話連絡の際に聞かれることが多い。
・「カンニングや改ざんなどの不正行為があった場合、他の教科の点数を成績に入れるか、順位を出すか」不正行為が発覚して指導した後に、保護者に指導の報告をした際に聞かれることが多い。
・「通知表の成績が、なぜこの評価なのか説明してほしい」終業式の日に、生徒下校後に保護者から連絡が来ることが多い。(保護者に来校してもらい、教科担当から説明する。)
☆クラス分け関係
・「あの子とは別のクラスにしてほしい」と、3学期に言われることが多い。1・2学期でも、トラブルがあった際に保護者から言われることもある。
☆進路全般
・「〇〇高校へ進学したいが、どれくらいの成績が必要か?」中学3年生の保護者会などで聞かれることが多い。
・「どの高校を受験したら良いか?」 中学3年生の保護者会などで聞かれることが多い。
など
実際に保護者から聞かれたら、どうやって対応すればいいの?
落ち着いて対応すれば大丈夫です。私自身は、無理にその場で回答せずに保留にすることが多かったです。
①その場では保留する。
保護者には、「自分だけの判断では回答しかねるので、一度学年主任や管理職に確認を取ります。確認次第、電話でお伝えします。」と伝えれば大丈夫です。
②学年主任や管理職に確認する。
※言い回しなど、細かいところまで丁寧に確認をします。一字一句紙にメモをしておいた方が良いです。
※自分が保護者に伝えようとしている言葉をそのまま管理職などに言って、「こんな感じに伝えて大丈夫ですか?」と聞いておいた方が良いです。
③その日の夕方くらいまでに、保護者に電話連絡したり、家庭訪問をしたりして、回答する。
なぜ、慎重に回答しなければならないのか?
なぜ慎重に回答しなければならないのかというと…
・重要かつデリケートな話題だから。
・保護者に知られてはいけない情報を言ってしまうリスクが高いから。
・言い回しを間違えると、保護者の誤解を招きやすい話題だから。そうなった場合、かなりもめて時間がかかったり、保護者との関係が悪くなったりしやすいです。
など
聞かれても答えてはいけない質問
保護者や生徒から聞かれても、答えてはいけない質問もあります。
答えてはいけない質問
・他の生徒の個人情報
・他の教職員の個人情報
「個人情報なので、答えられない」と言えば大丈夫です。
正しく対応して、保護者と信頼関係を
質問があった場合も、慌てず落ち着いて正しく対応すれば保護者と信頼関係を維持することができます。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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