ブラックな裏ワザも紹介!学校現場でパワハラから自分を守る効果的な方法5選 2年間パワハラで苦労した元中学校教諭が伝授!

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2年間パワハラで苦労した元中学校教諭が伝授!パワハラから自分を守る効果的な方法5選

教育現場で、先輩教員や管理職などから若手教員などへのパワハラは日常茶飯事です。今回は、現在パワハラで悩んでいる先生方や、将来パワハラにあったときのために対策を知っておきたいという方のために記事を書きました。

私は1年目、2年目のときに、クラス担任を一緒に組んでもらっていた先輩教員がパワハラ体質でとても苦労しました。
そのときに学んだパワハラを自分を守るための効果的な方法を伝えます。

パワハラから自分を守るための効果的な方法
①記録を取る。(証拠を残しておく)

②自分の地区の教科教育研究会に参加する。←ブラック裏ワザ

③職員室で大きい声で「〇〇県の教職員のパワハラ相談窓口が書いてある資料見せてください」や「〇〇県の教員のパワハラ防止冊子見せてください」と管理職に言う。
④校内の信頼できる人に相談する
⑤(予防策)日頃から謙虚に振る舞っておく。「勉強になります。ありがとうございます。」を連発。学歴がバレないようにする。

①記録を取る(カメラやICレコーダー)
1番重要です。
 自分が同僚に相談したとき、「そんなこと言わないでしょ」とか「冗談で言ったんじゃない?」と言われました。自分の説明だけだと、ニュアンスが伝わりません。証拠を残しておくことは、非常に重要です。

私のおすすめのICレコーダーは、SONYの「 ICD-TX650」という商品です。実際に使っていました。

<買った理由>

家電量販店で店員さんに、「パワハラ専用のICレコーダーを出して下さい」と言ったら出してくれたから。

<おすすめポイント>

・電源がオフの状態でも録音ボタンを押せばすぐに録音をスタートする「ワンプッシュ録音」

・スーツの胸ポケットに入る小さいサイズ。20mm×102mm×7.4mm 重さ約29g。お守り代わりになる。

・内蔵メモリーには大容量16GBフラッシュメモリーを採用しているので、長時間の録音も安心。

・約3分の充電で約1時間の録音ができる「急速充電」USBケーブルで充電できる。

・SONYで割とお値段もするので、音質がかなり良い。

<パワハラ対策以外で活用した場面>

・3年生を送る会の劇のビデオのナレーター(アフレコ)

・英語のリスニング音源づくり

<デメリット>

・音声データをパソコンに取り込む際に、ソフトウェア「Sound Organizer」をダウンロードする必要がある。


②地区の教科教育研究会に参加する。
メリット・デメリット両方ありますが、校内のパワハラから逃げるためには非常に有効な手段だと私は思います。仲の良い同僚に相談した上で、教科研究会に参加を検討してみても良いと思います。同じ教科の先輩で仲が良い人がいない場合も大丈夫です。教員は噂好きなので長く勤めている教員なら他教科の教科研究会の雰囲気もなんとなく知っていることが多いです。

【メリット】

・校外の居場所ができて、メンタル助かる。

・パワハラ先輩教員より力関係が強い人と知り合いになれれば、パワハラの抑止力となる可能性も。

【デメリット】

・研究会の集まりに毎回参加しなければならなかったり、研究論文を書くように勧められたりすることもある。

メリットの「パワハラ先輩教員 より力関係が強い人と知り合いになれれば、パワハラの抑止力となる可能性。」について具体例を挙げます。

例えば、英語教員Aが校内の先輩教員Bからパワハラを受けているとします。

①英語教員Aは、地区の英語教育研究会に参加する。そこで、他校の校長(英語教員)C先生と交流します。

②AがC先生と会話していく中で、C先生は先輩教員Bが以前勤めていた学校で、一緒に働いていたことが発覚します。

③翌日、Aは勤務校で先輩教員Bに対して、「昨日、教科研究会でC先生にお会いしました。B先生によろしくとおっしゃってました。」と声をかける。

④パワハラ先輩教員Bは、自分よりも力関係が強いC先生とAが知り合いであることがわかり、プレッシャーを感じる。パワハラの抑止力となる。

同じ地区の中で異動を繰り返しているので、上のような話は案外起こりうる話です。教科研究会には、校長先生がたくさん参加しているので数打てば当たる可能性は高いです。ちなみに、今回は他教科の先輩教員からパワハラを受けている場合を例に挙げましたが、同じ教科ならもっとスムーズに事が進むと思います。

パワハラで自分より弱い人間を攻撃するような人は、自分よりも力が強い人間にめっぽう弱いので、この方法はうまくいけばかなり効果があります。

職員室で大きい声で「〇〇県の教職員のパワハラ相談窓口が書いてある資料見せてください」や「〇〇県の教員のパワハラ防止冊子見せてください」と管理職に言う。
自治体にもよりますが、教職員のパワハラ相談窓口やハラスメント防止のための冊子が用意されている可能性が高いです。

大きい声で「パワハラについての資料を見せてほしい」と言うことで、管理職や周りの教員にパワハラに気づいてもらうためのきっかけになります。何か配慮してもらえる場合があります。

・愛知県公立学校教員パワハラ相談窓口▽

https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/376071.pdf

・教職員に係るハラスメント防止のしおり(鳥取県教育委員会)▽

https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1168944/310401harassment_shiori.pdf

④校内の信頼できる人に相談する
他の先生にも情報共有をして、校務分掌で配慮してもらえたり、見守り体制ができたりする場合もあります。
特に、ベテランの女性の先生は、優しいし、見て見ぬふりをしない方が多かったです。

⑤謙虚に振る舞う。
パワハラをする人は、嫉妬心や支配欲が強いです。そのため、謙虚に振る舞うことで彼らから目を付けられないようにします。
自分が知っていることでも、「なんとなく聞いたことはあるのですが詳しくわからないので、ぜひ教えてください。」とか、「知らなかったです。すごいです!」とか、
「勉強になります。ありがとうございます。」とかを連発していました。
あと、学歴がバレないようにしていました。(高学歴ではないが、中学校教員の中では比較的良い方であったので。)

 ちなみに、「パワハラをする上司のさらに上の上司に報告する」という方法がネットでよく紹介されています。
しかし、教員のパワハラではこの方法は効果的でないと思います。
なぜなら、教員の世界は異動が多く、役職が上の人ではなく、その学校での勤務年数が長い人が力が強い場合が多いからです。

そもそも、どこからがパワハラなの?

「これは指導?それともパワハラ?どこからがパワハラ?」という疑問もあると思うので、パワーハラスメントになり得る具体例について調べてみました。

鳥取県教育委員会の「教職員に係るハラスメント防止のしおり」から引用▽

310401harassment_shiori.pdf (tottori.lg.jp)

①身体的な攻撃

・物を投げつけ、体に当たった。
・蹴ったり、殴ったりする。
・いきなり胸倉を掴まれて、説教する。

②精神的な攻撃

・他の職員を宛先に含めてメールで罵倒する。
・必要以上に長時間にわたり、繰り返し執拗に叱る。
・「役たたず」「教員失格だ」「お前なんか辞めてしまえ」等と人格を否定するような言葉を用いて叱責する。
・児童・生徒の前で、大声で怒鳴ったり、人格を否定するような言葉を言ったりする。
・些細なミスに対して、大勢の前で罵倒したり、何度も追及し非難したりする。

・部下の意見が気に入らなかったら、書類を投げつける。
・業務について指導や助言をしないにもかかわらず、執拗に批判する。
・職員個人の評価(あの先生は○○できないからだめだなど)を他の教職員や保護者に吹聴する。


③ 人間関係からの切り離し
・1 人だけ別室に移す。
・今まで出席していた会議に出席させない。

④過大な要求

・明らかに1人では無理と思われる膨大な業務を押し付ける。
・必要性を超えた膨大な資料づくりのため長時間の時間外勤務を命じる。

・就業時間間際なのに、過大な仕事を毎回押し付ける。

⑤過少な要求

・本来の業務と関係のない業務を命じる。
・目立ったミスがないにもかかわらず、何の説明もなく仕事を与えない。

⑥個の侵害

・学校方針とは違うやり方や考え方を、合理的な理由もなく、指導、助言として一方的に押し付ける。
・個人所有のスマホを勝手に覗く。不在時に机の中を物色する。
・休みの理由を根ほり葉ほりしつこく聞く。
・家族に対する悪口を言う。

どんな人がパワハラするの?

パワハラするのは、こんな人が多いと思います。▽

・「自分は過去に苦労したのに、後輩が楽をしているのは許せない」という考えの人。
・嫉妬深い人(若手が自分より注目されたり、学歴が高かったりするのが許せない)
・支配欲が強い人(相手が自分の思い通りに動かないと気が済まない)

パワハラに遭遇したら、必要以上に自分を責めないで 

 学校現場では、パワハラやパワハラまがいが日常茶飯事です。そのため、着任した後にパワハラに遭遇してしまうかもしれません。
 そんなときに、必要以上に自分を責めないでほしいです。もちろん改善すべきことは、改める必要があります。でも、必要以上にプレッシャーをかけてくる先輩教員が一定数いるのも事実です。
 例えば、「(勤務時間前に)朝早く来い」なんておかしいです。言われた人が悪いのではなく、教員の勤務時間前に保護者から電話がきたり、生徒が登校したりする学校のシステムがそもそもおかしいのです。現在私は民間企業で働いていますが、勤務時間開始5分前までみんな休憩室でのんびりしています。市役所で働く友人も、「勤務時間開始3分前に慌てて出勤している」と言っていました。

最後に 

 私は、若手の先生が先輩教員のパワハラが原因で退職する話を見聞きする度に、とても悲しくなります。自分みたいに教員の仕事自体が嫌になって退職するのは仕方ないと思いますが、パワハラが原因で退職なんて他人のことでも納得がいかずに無念な気持ちになります。そんな「不本意の退職」をする先生が1人でも減ることを願って、この記事を書きました。少しでもお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人

愛知教育大学卒業。元公立中学校英語教諭。東海地方在住。
大学卒業後、公立中学校で7年間勤務。小規模校に勤務し校務分掌に追われ、1か月の時間外労働が150時間を超えたことも。7年目の年度末で退職し、翌日から中小企業で勤務。
現在の仕事内容は内勤の事務系で、クレーム対応などは皆無。昼休みが1時間きちんと取れて、6時半までには退勤する日々に感動。

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